日本の人口減少を食い止める方法はあるのか???
2015年の国勢調査で初めて人口の減少となった日本。
2015年の国勢調査では、1.27億人ですが、2050年には約9,500万人になると言われています。9,500万人は、1961年の人口とほぼ同じということになります。
しかし、1点決定的に違うことがあります。
それが、高齢者人口割合。
1961年の65歳以上人口比率は約5.7%でしたが、2050年は39.6%になる見通しです。
つまり、端的に若い人が少ないわけです。
ということは、当然のことながら生まれる子どもの数も減ってしまいます。
このままでは国力が弱まってしまう!
何とかして人口を増やすことは出来ないのか?
考えてみます。
1.産めよ増やせよ作戦
子どもが多く生まれたら人口は増えるのでは?
確かにそうでしょう。
合計特殊出生率が2.08人を超えると、人口は増えると言われています。
2016年の合計特殊出生率は、1.44人と、2005年の1.26人からは回復傾向にありますが、依然として低い数値となっています。
この数値を上げればいいのでは???
確かに、そうでしょう。
しかし、言うは易し行うは難しとはまさにこのこと。
仮に子どもの人数が増えたとしましょう。
するとまず問題になるのが、保育園問題。現在の子どもの人数でも待機児童問題があるのに、もっと子どもが増えてしまうとそれはもう大変でしょう。
次に、医療保険。子どもはなんだかんだ病気や怪我を良くします。日本は保険制度が整っているため、医療費負担は軽いですが、その分国の負担が増えます。ただでさえ医療費問題があるのに、子どもが増えることによって医療費負担がより増えることに耐えることは出来るのでしょうか。
そして大人になってからの仕事。現在景気回復はしているものの、子どもが増えるということは、将来、仕事につく人数が増えるということになります。しかし、業務効率化や、AI化によって、職につける人が少なくなると言われています。この問題どうすればいいのでしょうか。(とはいえ、今後新しい職業も出てくると言われているので、杞憂なのかもしれないです)
子どもが増えることによって人口が増えると言っても、生まれた子どもが税金を収めることが出来るのは20年後です。それまでは現在の納税者分の額で頑張るしかないのです。
そして何より問題なのが、親の年収。子どもが欲しい。でもお金がかかる。仮に1人目が生まれたとしても、2人目以降は難しいというのが現状ではないでしょうか。
一昔前であれば、近くに祖父母が住んでいたから、助けてもらえた、であったり、専業主婦でも家計が何とかなった時代がありましたが、今の御時世そう簡単には行かないですね。
実は、この親の年収問題が一番厄介なのかもしれないです。
結論として、産めよ増やせよ作戦は策としては、可能ですが、まずは親の子育てサポート、国の医療費、将来の就職先問題がありそうです。
2.移民受け入れ
もう1つあるのが、移民の受け入れ
人口は
現在の人口-死亡者数+出生数+移民入国数-移民出国数=新しい人口
となります。
アメリカは、合計特殊出生率が2.0を切っているにも関わらず、人口は増えています。それはなぜか?
移民の受け入れを行っているからです。
日本では移民の受け入れを行っていません。
外国人が日本国籍を得るのは非常に難しいそうです。
しかし、移民を受け入れると、人口が増えることは確か。
では何が問題として発生するのか?
1.言語の問題
日本で使われる言語は、日本語という、日本以外の国では使われていない言葉です。
移民を受け入れたとしても、日本語を使えなければ、一般生活は難しいです。
2.仕事の問題
言語の問題ともつながりますが、日本に来たとして、移民の方が出来る仕事には現在限りがあります。仕事がなければ、お金がもらえないので、生活が出来ないです。
日本国籍を得た以上、日本人として扱われます。
つまり、収入が少なければ、生活保護を受けることが出来ます。また、怪我や病気の際は、医療保険により、安い金額で受診が可能です。
しかし、そのお金はどこから?
勿論税金からです。
あまり移民の方が税金を収めることが出来ないにも関わらず、税金を多く使うという現象になってしまいます。
4.犯罪増加
収入が少ない移民の方が固まって集落を作ることになると、そこで犯罪が増える可能性もあります。移民の方の犯罪が多いというわけではなく、所得が少ないと、犯罪率が上がるという話です。
移民を受け入れるには多くの問題がありますね。
結論
結論、どうすればいいのでしょうか。
難しい問題ですよね。
個人的には国は子どもへのサポートを増やし、移民を一定数受け入れればいいのではと思います。
課題をどうやって解決するかは難しいところですが、まずは人口を増やす努力をしないと、取り返しの付かないことになってしまうので。。。
課題はその後から考えるということでもいいのではないでしょうかね。。。
それにしても頭を悩ます大きな問題だ。。。